【ソフトロボティクス】ジャミング グリッパを作ろう!

このままだと、挨拶だけして特に更新しなさそうなので、夏休みに新しく触ってみたことについて、書いておきたいと思います。

 

ジャミング グリッパとは

突然ですが、ドラえもんの手をイメージしていただきたいと思います。ドラえもんは、丸い手なのに上手く物を掴めるのはなぜなのでしょうか。

答えの一つとして考えられるのが、ジャミング転移というものを応用しているからです。ジャミング転移について、簡単に説明すると、粒状のものが、何もしていない時には流体的だが、ポンプなどで粒状のものの密度を上げると固体的な振る舞いを示すというものです。

今回は、夏季休業中に約2,500円でジャミンググリッパ を作成できたので、作成方法や実際のデモ映像をメモに残しておきたいと思います。

準備するもの

  • ポンプ
  • 風船
  • チューブ*1
  • コーヒーの粉
  • 500mlのペットボトル、上1/5程度切ったもの。
  • コーヒーフィルタ
  • テープ

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準備するもの

作成方法

  1. 風船の口を切り、その中へコーヒーの粉を風船の容量の2/3程度入れていきます。

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    コーヒーの粉を風船に入れる
  2. コーヒーフィルタを切り取り、片方のチューブの先端に貼り付けます。そのままチューブをつけてしまうと、ポンプへコーヒーの粉が入っていくからです。

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    チューブ先端へコーヒーフィルタを取り付ける
  3. チューブへ500mlペットボトルを通した後に、風船をチューブにテープで固定する。*2

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    風船にチューブを取り付けた
  4. 最後に、チューブをポンプに取り付けます。

デモ映像

以下が、デモ映像です。


ジャグリンググリッパ デモ映像

 

終わりに

玉状のものは、凹凸がないため掴みづらいですが、それ以外であれば大体掴めそうです。

次に作成してみたいと思っているのは、シリコンを使ったソフトグリッパです。しかし、なんやかんや言って、冬休みか春休みに作ることになりそうな予感...。

 

 

*1:ポンプの穴の径が思ったより大きいです。私は、φ10mmを使いました。

*2:ペットボトルと風船も固定してあげるとより性能が上がる気がしてきました。後日確かめます。